2012年01月07日

司法記者

由良秀之著 講談社 1600円+税

 著者は,元検事で現在弁護士。大学の先生でもある。
 検察官やマスコミのあり方に対して,批判的な記述もあり,共感できる。
 話の筋も面白い。結構,読ませる。
 弁護士で作家という人,増えましたけど,皆さん,凄いですね。
 読んでも損はない。お勧め。
posted by mio at 10:32| Comment(0) | 書籍紹介

2012年01月02日

今年の目標

テレビを見る時間を減らす


 家に帰ると,気分転換と称して,テレビを見ることが多かった。
 今年はテレビを見る時間を減らして,読書の時間を増やそうと思う。

 司法試験受験時代は,ほとんどテレビを見ていなかったし,それで特に問題もなかった。
 これまでも何年かに一回は,極端にテレビを見る時間を意図的に減らしてきた。
 そろそろ今年辺りが,そのめぐり合わせだろう。

posted by mio at 13:19| Comment(0) | 日記

2011年12月31日

勾留百二十日 特捜部長はなぜ逮捕されたか

大坪弘道著 文藝春秋 1400円+税

 いわずと知れた村木事件に関して,M検事がフロッピーディスクのデータ改竄をしたのではないかという事案について,当時その上司であった著者が犯人隠避で逮捕・勾留・起訴され,保釈が認められるまでの120日間の内面の思いを綴ったものである。

 弁護士という立場で,刑事事件に関わっていると,警察や検察のやり方に不満を覚えることは多々あるので,著者の言い分の大半は「今更,それがどうした?」という内容が多い。

 だが,同じ言葉の刃が,いざ,自分自身に返ってきたとしたら,どうだろう?
 著者は,一般的に言えば,法律家として優秀で,仕事も真面目に,それも検察官としては水準以上に頑張ってきた人なんだと思う。翻って,わが身を見てみれば,それほどのことがやれているのか,心もとない。それなりに必死だし,ほとんど休みもないくらい働いているが,まだまだどこまでやっても不十分な点が残るのが,この仕事だ。その程度で,他人のことをとやかく言えるのかということはあるが,ただ一点,税金から給料をもらっている人に対しては,批判してもいいのではという言い訳がある。

 そういう意味で,著者が検察という組織に貢献してきたということを,少し強調される部分は気にかかる。法に関わる者,特に人の裁きに関わる者は,まず,自分の中の正義にこそ,拘るべきではないのか?税金で運営されている組織なら尚更。著者の主張は,個人の正義にも反せず,それが結果的に検察組織にも貢献したという論法ではあったが,組織うんぬんは言わずもがなであったと思う。そういう発想があったこと自体,危険だ。
 人は何らかの集団に属さざるを得ないし,集団の意思決定に従わざるを得ない部分があるが,個人の価値観との綱引きを常に適切にしないと,そもそも個人としての存在意義すらわからなくなりそうだ。
 こういう言葉は,すぐに自分に跳ね返ってくる。注意して行動をしなければならない。
 この本を読んで,以上のようなことを考えた。
posted by mio at 12:54| Comment(0) | 書籍紹介